ハンドボールをやっていると、思わず「ハンドボールプレイヤー」だからやってしまったあるあるというのが出てきます。
ハンドボール独特の習慣や表現方法など、やってしまいがちなことをまとめてみます。
ハンドボールプレイに関するあるある
身体接触あるある
ハンドボールはプレイをしているときに、基本的には身体接触が禁止されているものの、実際の試合になるとシュートの瞬間に相手選手を押したり、プレイ中に相手の体にプレッシャーをかけに行ったりと、身体同士の接触が頻繁に起きます。
これを、他のスポーツをしているときにも同じようにやってしまうあるあるです。
特にバスケットボールでは、身体に触れた瞬間に笛が鳴るほど身体接触は厳しく、感覚の違いにはっとします。
やたら空中でプレイしたくなる
ハンドボールのだいご味は、何といっても「スカイプレイ」です。空中でボールをキャッチしてシュートするのは、ハンドボールのプレイの中でも華があり、相手を威圧することができます。
そんなスカイプレイばかりしていると、日常生活でも空中でものを受けようとしてしまうのがハンドボーラーあるあるです。
別にジャンプしなくてもボールを取ることができる高さであっても、感覚としてジャンプしてボールを受ける姿勢が身についてしまっているので、勝手に体が反応してしまいます。
そして、そのまま次のことをしようとしてしまったら、完全にハンドボール癖です。
スカイプレイが決まったのにラインクロスあるある
ハンドボールの華である「スカイプレイ」にちなんだあるあるをもうひとつ。
味方からのきれいなパスを空中で受け取ってそのままシュート、ものの見事にゴールが決まったかと思った瞬間に長い笛の音。
実はラインクロスをしており、反則で開いてボールスタート、もちろん得点も無効になるという、天国から地獄に突き落とされるようなシーンがあるのもハンドボールあるある。
実はスカイプレイをするときにラインクロスをすることはよくある話で、空中に飛んでいるボールに触れようとするため、足元を見ておらず、ジャンプする前に踏んでいるということがよくあります。
審判の目線から見ると、スカイプレイというのは、起こりそうだという予測のつきやすい技です。そのため、スカイプレイを狙ったボールが上がるとシューター側の足元をよく見ています。(ライン内防御を防ぐために、ディフェンス側の足元にも注目している)
他人の粘着テープでひっかかる
日本国内の体育館では松脂(松ヤニ)の使用が禁止されていることが多いので、ボールのグリップ力を高めるために「両面テープ」などの粘着テープを指に付けてプレイしている人が多いです。
実は、この粘着テープがプレイしているときにやっかいもので、気が付くと靴の裏に粘着テープが付いていて、それで足元が引っかかるのが、テープあるあるです。
粘着テープは、最初はしっかりとくっついているものの、ゲームが進んでくると指先に付いた汗や油で粘着力が落ち、指から剥がれます。
それがボール側にくっつき、プレイ中の動きの中でテープがはがれて床に付きます。
これがやっかいもので、踏めば足に付きますし、床についているだけでも足に引っかかります。
試合後に、両チームの選手が床に落ちている粘着テープをはがして歩くのもハンドボールのゲーム後あるあると言えます。
松ヤニが服に付きショックを受ける
両面テープと同じ役割を果たしてくれる松ヤニに関するあるある話は、汚れたときのショック具合です。
松脂(松ヤニ)は、名前の通り油からできているため、手に付くと専用の松ヤニクリーナーを利用して落とすのが一番効率が良いです。
それでもなかなか落ちないのですが、ショックなのが、その松ヤニが服に付いてしまったときです。
よくあるのが、練習やゲーム中に飛んできたボールをキャッチし損ねて、ボールが服に当たり松ヤニが付いてしまうパターンや、つい松ヤニの付いている手で服に触れてしまったパターンでしょうか。
どちらも服に付くと非常に厄介で、なかなか落とすことができません。洗面台や部室の水道で、松ヤニクリーナーを服に付けて洗ったという経験をした人も多いと思います。
フリーのシュートを外したときの気まずい雰囲気
ハンドボールでシュートをするときに、速攻などでキーパーと1対1の状態になると、ほぼ90%ゴールを決められると言われています。
冷静にキーパーの動きを見てシュートすればよいのですが、これだけの高確率で決められると味方も思っているので、サポートに動くよりも逆速攻に備えて、ハーフライン程度までしか上がってきません。
そんな絶好のシュートを外したときの気まずさは、ハンドボールのフィールドプレイヤーであれば一度は経験したことがあるあるあるではないでしょうか。
ゴールキーパーに止められたのであれば諦めもつきますが、ポストに当たったり、枠の外へ飛んで行ったりしてしまったときの気まずさは、ハンドボールをやったことがある人にしか分からない感覚です。
プレイ中の痛いあるある
スポーツなので怪我をしたり、痛い思いをしたりすることがあります。その中でもハンドボールあるあるを紹介します。
シュート後にボールが当たる
ハンドボールではジャンプシュートをするので、シュート後にはかなりゴールの近い位置に移動します。また、シュートの内容によっては、シュート後に体勢が崩れてしまうことも多いです。
シュートがゴールに吸い込まれていればゲームが一旦切れるのでよいですが、あるあるがシュートしたボールがゴールポストやゴールキーパーにはじかれて、自分の体に当たることです。
特にポストに当たったシュートは速いスピードで戻ってくることが多いので、避けられません。顔面にボールが当たったときには、恥ずかしいのと痛いのでダブルショックを受けることになります。
しかも、ゴールエリア内でボールに触れてしまっているので反則行為となり、プレイも止まってしまいます。なんとも言えない、恥ずかしい瞬間です。
ディフェンスの顔の横を狙ってくる
ロングシュートを放つときに、本来はディフェンスの腕の上から打てばよいのですが、それなりのジャンプ力と身長がないと打つことはできません。
そこで教えてもらうのが、ディフェンスの隙間を縫ってシュートを放つことです。
このときの隙間として指導されるのが、ディフェンスの顔の横(肩の上)。ここが一番、手が届きにくいため、ここを狙えと指示する指導者がいます。
でも、実際にゲームで使われると非常に厄介で、シュートがディフェンスの顔面にあたることもあります。しかも、完全にディフェンスの顔を見て打ってくるので、守っているほうも怖い思いをしますし、険悪なムードになります。
なお、あまりにわざとの場合には、審判から警告、退場などの処分を受けることがあるので注意しましょう。
故障をしやすい足首や膝
長期間にわたってハンドボールをしていれば、怪我のリスクが伴ってくるものです。
ハンドボールをやっている人に共通しているのが、膝と足首、さらに肘の傷みです。
膝や足首の傷みはバスケットボールやサッカーをやっている人が傷めやすい部分であり、肘はテニスや野球をやっている人が傷めやすい部分になります。しかし、ハンドボールはどちらも傷めやすい部分であり、満身創痍の状態で試合に出ている人もたくさんいます。
それを証明するように、ハンドボールをやっている人はテーピングが必需品であり、バッグの中にはさまざまな太さのテーピングを常備している人がたくさんいます。
ハンドボールのユニフォームは、半そで短パンが基本スタイルでもあるので、試合中、あちこちにテーピングだらけの状態で試合をしている人もいます。
逆にテーピングやサポーターをしている人は上手い人が多く、こうした人を徹底的にマークするとゲームを円滑に進めることもできます。
笑い話ですが、保健の先生からハンドボール部はテーピングの使用が多く、あっという間にテーピングがなくなるので、支給を停止されたという話もあります。
大事な受け身の学習
痛いことが多いハンドボールですが、それを考慮して、最初のうちは受け身の練習をさせられることもあるのがハンドボールあるあるです。
入部したての頃に、いきなりマットが登場してきて「飛び込め」なんて指示をされたことがある人もいるのではないでしょうか。
実はこの練習はとても大切で、飛び込みシュートやムササビシュートなど身体を投げ出してシュートしなければいけない状況のときには、受け身をしっかりととらないと大怪我につながります。
周囲から見ていると「何部?」と言われることもある練習ですが、痛い思いをしないためにもしっかりと練習しましょう。
ルールの違いあるある
ハンドボールは、他のスポーツと似ているけどルールが違う部分があります。
これをつい勘違いしてしまって、やってしまったあるあるを紹介します。
歩数の違いでトラベリング
ハンドボール経験者がバスケットボールをやるときにやってしまうあるあるが、歩数の違いによるトラベリングです。
ハンドボールでは、最初の歩数を0と数えて3歩まで歩くことができます。しかし、バスケットボールの場合には、最初が1であり、さらに3歩目の足を上げる前にボールを手から離さなければいけません。
ハンドボールでは、ジャンプしてシュートやパスをすることが認められているように、足を離しても空中であればトラベリングにはなりません。実感としては2歩程度歩けない感覚になります。
さらに、ハンドボールでは認められているピポットは、バスケットボールではトラベリング扱いになってしまいます。
ハンドボールとバスケットはとても似ているものですが、細かいところの違いに感覚が付いていかなくなるのはハンドボールあるあるです。
普通は退場したら戻れない
退場という反則は、スポーツの中でも重い懲罰のひとつであり、サッカーなどでは退場を宣告されるとそのゲームには戻ることができませんし、数的不利の状況で戦わなければいけません。
しかし、ハンドボールをしていると退場処分を受けても2分間の退場だけで済みます。これを3回まですることができ、4回目になると「失格」という扱いになり、ゲームには一切参加することができなくなります。
この退場という言葉の解釈を勘違いしやすいのが、ハンドボーラーあるあるです。
退場したとしてもまた戻ることができると考えていると、他のスポーツの場合、戻ることができないので注意が必要です。
環境の違いあるある
着ている服のメーカーでばれるあるある
野球で言えば「MIZUNO」、サッカーで言えば「NIKE」のように、スポーツによって人気のあるブランドがあります。実はここにもハンドボールあるあるが隠れています。
ハンドボールを代表するスポーツメーカーと言えば、デンマークのスポーツメーカーである「hummel」です。ハンドボールの盛んな北欧で強いメーカーであり、多くのプロスポーツチームのスポンサーにもなっています。
しかし、日本の中ではマイナーなスポーツメーカーであるため「hummel=ハンドボーラー」ということを知っている人には、バレバレになってしまうのがあるあるです。
hummelを着ている人がいれば、ハンドボールやっていますか?と聞いてみましょう。
認知度の低い「送球部」
スポーツを漢字で表すことはよくあります。サッカーなら蹴球、テニスなら庭球となりますが「送球」と書かれているとどんなスポーツですかと聞かれることがよくあります。
それだけ送球=ハンドボールというのは認知度が低く、あまり知れていない文字になります。
チームでTシャツなどに漢字表記を入れるときには、読めない人が多いということを意識することが大切です。
ハンドボール部の人間関係あるある
中学・高校から始めやすい
ハンドボールは地域のクラブも少なく、サッカーや野球などと比べると小学校からやっている人は少ない傾向があります。
中学生や高校生になってから始める人が多く、最初はみんな初心者からスタートをします。そのため、中学・高校からスポーツを始めたいという人がハンドボール部に入部してくる傾向があります。
キャプテンは45が多い
ハンドボールの45ポジションは、点取り屋の花形ポジションです。そのため、この位置にいるプレイヤーがチームの中心であり、キャプテンであることが多いです。
逆に相手チームとしては、ゴールキーパーやポストプレイヤーがキャプテンだと、どんなチームなのか、何か特別な事情があるのかといったようなことを勘繰りたくなります。
まとめ
ハンドボールをやっている人であれば、さまざまなあるあるがあります。特にハンドボールの認知度がそこまで高くないため、それがあるあるを生み出していることが多いです。
逆に言えば、上記のような癖や行動がある人はハンドボールをやっていた、またはやっている人であると簡単に見抜くことができます。
ハンドボール仲間を増やすため、あるあるの傾向がみられる人を見つけるのも楽しいですよ。