センター(CB)の練習メニュー
求められる高いパス能力
コートの真ん中に立ち司令塔の立場を担うセンターの選手は、どんな練習をすればよいのでしょうか。
判断力や冷静な精神などメンタル面で必要な能力も多いですが、一番求められるものが「パス能力」です。センターからのパスが得点につながるため、正確で、受け手が次につながりやすいパスを練習しなければいけません。
練習メニューとしては、基本のオーバーハンドパス、そしてラテラルパス、この2つはセンターの必修科目です。
他にもアンダーハンドパスやサイドハンドパス、バウンズパスなど使えるパスの数が多ければ、相手にとって脅威になります。センターの選手であればパス練習のときからいろいろなパスができるようにしましょう。
パス練習をするときには2つの目的意識を持って練習することが大切です。
1つ目が、受け手を考えたパスです。いくらパスを出すことができても受け手の取りにくいパスであれば意味がありません。センターからのパスを受けた選手ができるだけ早く次の行動に移ることができるようにパス出しすることはとても大切です。
パスの精度が悪ければ、受けた選手は次のモーションまで時間がかかり、そのぶんディフェンスが守りやすくなります。普段練習するときから受け手を意識したパス出しはとても大切です。
2つ目がパスモーションです。1つ目とも関連しますが、素早いパスが出されるとディフェンスは守りにくくなります。逆にモーションが大きく、どこにボールが出されるか分かりやすい人はディフェンスもパスカットをしやすくなります。
相手を見ないでボールを出すノールックパスやクイックパス、フェイントと連動させたパスなど、さまざまなボールの出し方を持っていると相手は脅威に感じます。
この2つは普段の練習から意識してプレイしたいものです。
実践感覚を養う複数トレーニング
センターの選手が実践感覚を養うのに必須の練習が、複数の人で行うフォーメーショントレーニングです。
「1対1」「2対1」「3対3」など、オフェンスとディフェンスを複数配置して実際に試合のように練習します。
特に重要な練習は、オフェンスが3人、またはポストを含めた4人で練習するフォーメーション練習で、センターが起点となってボール出しをしなければいけません。
点取り屋になりやすい45選手をどう活かすのか、45の大きさや利き手、さらにディフェンスの動きなど総合的な判断力を高めるためにも、フォーメーション練習をしっかりとしましょう。
フォーメーション練習をしていく中で判断力だけでなく、フェイントなど囮を上手に使うことも覚えることができます。