ハンドボールの中学生向き練習メニュー

中学生イメージ

中学校の部活から始まることが多いハンドボール。中学生になって、初めてどんなスポーツかを知る人も多くいると思います。

どんな練習メニューをしていくと上手になり、強いチームを作ることができるのでしょうか。

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基礎・基本の徹底からスタート

礼儀作法から道具の使い方まで

中学生からハンドボールの始動をするにあたり、まず大切にしたいのが基礎・基本です。

このスポーツでは、ボールのほかにゴールやコートを使います。それぞれの正しい使い方を教えることが、初めの練習です。

かつて、ゴールの設置が正しくされておらず、突然ゴールが倒れてきて生徒に当たり、亡くなってしまう事件もありました。

正しい道具の使い方を理解することがハンドボールへの理解、安全への配慮の心を育てます。

基礎体力の向上と身体づくり

基本の体力づくりイメージ

中学生からの練習で、まず大切なことは何でしょうか。答えは身体の成長に合わせて、基礎的な身体を鍛えるトレーニングをしっかりとさせることです。

具体的なメニューとしてはランニングダッシュ反復横跳びなどの練習をしっかりとやるべきです。

具体的に目標を決めるのであれば1000m走で3分台50m走は7秒台の前半を目標としましょう。それぐらいの基礎能力があれば、ハンドボールのゲームでも活躍することができます。

指導者としては、長距離走を速く走ることができる子がいれば持久力があるので、センターや45向きの選手に育てやすくなりますし、50m走が速ければダッシュ力があるのでサイド向きの選手に育てやすくなります。

中学生の場合には、まだまだ能力にばらつきがあるので、ゲームで勝つことができるチームにするためには適材適所を見極めた選手配置をしていくことが大切になります。

ボールの扱い方を教える

ハンドボールをやり始めた中学生が最初に苦労することに、ボールの扱い方があります。小学生までドッジボールをやっていた子は、特に間違った扱いをします。

ハンドボールとドッジボールの違いは、ボールを握って投げるということです。最初のうちはボールを握ることができない子も多いので、松ヤニ(松脂)などを利用して、ボールを握って投げることができるようにします。

ボールを握らないとパスを投げるときにコントロールすることができませんし、ドリブルしてボールを持ってフェイントをかけることもできません。

ハンドボールを始めたときから松ヤニ(松脂)などの補助剤を使って、正しくボールが扱えるように練習することが大切です。

ハンドボールの松ヤニ
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基本のパス、ドリブル、シュートをマスターする

しっかりと肩を回してボールを投げる

練習を始めるようになったらまず、パスの投げ方を指導します。

ここでも中学生に対しては肘でボールを投げるのではなく、肩からしっかりと回してボールを投げるように指導します。

野球のようなボールの投げ方では、遠くにボールを飛ばすことができませんし、ボールを投げ出す点が低くなるので、カットされやすいボールになります。

しっかりと肩を回して投げ、さらに正しくボールに回転がかかるように指導します。

オーバーハンドで投げ、正しいフォームが出来上がってきたところで、手首を使って投げるラテラルパスを指導します。

このパス練習のときに、ジャンプパスを取り入れるのもポイントです。

ジャンプパスは、軽く助走してジャンプしてボールを投げますが、これがジャンプシュートの基本になります。

動きながらパスをする

ハンドボールのパス

中学生が練習を始めて最初に苦労するのが、走りながらパスをするランニングパススクウェアパスです。

特に動きている人に対して予想してパスを出すのはとても難しく、何度も訓練が必要です。

毎日の練習にどちらかの練習メニューを組み込んでおき、最初の半年ぐらいでボール2個をある程度のスピードで回せるような技術を身に付けておくと、とても強いチームになります。

特にスクウェアパスは、後に出てくるフォーメーション練習の基本にもなってくるので必須の科目です。

ドリブルをキャッチしてシュートへ

ドリブルとシュート練習は、セットにして行うのがよいでしょう。

初めてのうちは「ドリブルをキャッチして、ジャンプしてシュート」する。これだけの流れをできるようになるだけでもかなり時間がかかります。

最初のうちは、コーンなど目印になるものを置いて、ボールをキャッチする場所、ジャンプする場所が視覚的に認識できると練習しやすいです。

オーバーにならないように気を付けてトレーニングしましょう。

ジャンプシュートを覚える

正しいシュートフォームイメージ

中学生でマスターしたいのは、基本のジャンプシュートです。

ハンドボールのシュートの基本形で、まずこれができないと応用的なシュートをうつことはできません。

ジャンプしてボールを投げるところから始めますが、中学生の特に1年生のうちは、ボールを上手く握ることができず、コントロールが効かないことが多いです。

こうしたときには無理に打つのではなく、松ヤニ(松脂)などの補助剤を積極的に活用しましょう。最初に変な癖をつけてしまうと後から修正するのが大変になります。

練習のポイントは、ジャンプして最高点に達したときにボールを放すことができるようにすることで、普段のパス練習で取り入れると効果的です。

そこから徐々に動くようにしていき、最後はドリブルをついてキャッチし、ジャンプシュートする流れまでマスターしたいところです。

シュートポジションは、変な癖がつきにくいようにセンターから始めるのがよく、RB、CB、LBのそれぞれでシュートを打てるようにしましょう。

ゲームで勝つためのディフェンス

基本はマンツーマン

ハンドボールの試合イメージ

ゲームで勝つためには、オフェンスばかりではなくディフェンス面も鍛える必要があります。

中学生では、基本のマンツーマンディフェンスをしっかりと理解する必要があります。

ハンドボールの守備というとゾーンのイメージが強いですが、ゾーンディフェンスをしっかりと行うためにはマンツーマンができないと意味がありません。

マンツーマンディフェンスをするときには、どこに立つとよいのか。基本は「三線」と呼ばれる位置取りで、ゴールと相手選手の間に守る人が入るように動きます。

この位置取りを間違えると相手に裏を取られ、失点します。

始めたばかりのころはボールに気を取られてしまうため、ディフェンスのポジション取りに失敗することが多いです。

はじめのうちは鬼ごっこをするように相手を追いかけ、ボールなしでポジション取りができるように練習します。

そしてマンツーマンディフェンスの基礎になる力を身に付けます。

基本の姿勢を作る

中学時代にディフェンスを強くしたいのであれば、姿勢作りから取り組みます。

一番やりがちな間違いが、ディフェンスをするときに相手を覆うように守ってしまう方法です。この姿勢を作ると前傾姿勢になるので横移動が遅れます。

結果的に、相手選手が横に動くと手で押さえに行きやすくなり、反則をとられやすくなります。

そこで、状態を前屈みにしないように注意しなければいけません。腰を落として状態は真っ直ぐにします。手は横に広げ、守るときには身体を相手選手に近づけていくことを意識させます。

この姿勢はとても辛く、長時間このままでいるとどうしても前屈みになります。

トレーニング方法としては、体育館などの垂直な壁の前に立ち、そこでディフェンスの姿勢を作ると前屈みしにくくなります。

相手の横動きに対応するトレーニング

ディフェンスをしっかりとさせるためには、横動きに対応できるトレーニングを中学生のうちに癖付けておくと、その後の成長を見込めます。

サイドステップやクロスステップなど、素早く相手の動き方に対応できる足運びを基礎練習に取り入れ、俊敏性を身に付けることが大切です。

特に試合の後半でスタミナが切れてくると、どうしても横動きができなくなり、手でディフェンスをすることになります。

これは反則を取られ、より自分たちに不利になってしまうので、普段から横動きの練習を取り入れしっかりとしたディフェンスをして、自分たちが不利にならない状況を作ることも大切です。

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